浅倉秋成 おすすめ3選

ミステリー

浅倉秋成の魅力は後半の伏線回収を楽しめるミステリー。

最悪の状況まで追い込み「こんな状況まで陥らないとお前らは現実から目を背けるだろう?」と言われているように感じさせられる緊迫感のある文章だ。

ミステリーとしての醍醐味を味わえ、自分の考えは本当に正しいのかといつも考えさせられる。

俺ではない炎上

外回り中の営業部長・山縣泰介に緊急の電話が入った。「とにかくすぐ戻れ!」どうやら泰介が「女子大生殺害犯」であるとされて、すでに実名、写真付きでネットに素性が晒され、大炎上しているらしい。SNSで犯行を自慢していたそうだが、そのアカウントが誤認されてしまったようだ。誤解はすぐに解けるだろうと楽観視していた泰介だが、成りすましは実に巧妙で誰一人として無実を信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも……。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になり、誰も彼もに追いかけられる中、泰介は必死の逃亡を続ける。

双葉社HPより引用

SNSでは自分の発言を簡単に発信できる。自分の発言が正義だと思い込んで。

人の数ほど正義はあるのだと理解できぬままSNSをするのはあまりにも危険だと思わされる。

そして、自分が考えている自分と他人から見えている自分は違うということを再認識させられた。

ここでの認識の差が俺では無い炎上へと繋がっていく。

SNSという今ではなくてはならない文化へとなったが、使い方を考えなければ言葉は刃へと変わる。

そして最後の伏線回収には息をつく暇さえ与えてくれない今の時代を象徴するミステリーだ。

家族解散まで千キロメートル

実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか――?

講談社H Pより引用

家族がいる方は必読の一冊。

家族はあまりにも身近すぎるがあまり、いるのが当然だと思ってしまう。

自分の中にある「家族」の形。それは本当に家族全員が望んでいる形なのか?

極限状態に陥った家族が考える「家族」の形とは?

ミステリーであるにもかかわらず「家族」の形を今まで考えてこなかったことに気付かされる素晴らしい作品だ。

まず良識をみじん切りにします

隠し味に気付いたら、もう今までの生活には戻れない。
世界にはまだまだ明らかになっていない秘密があります。正しい恨みの晴らし方とか、行列に並ぶ最良のタイミングとか、披露宴でやってはいけない余興とか、裏切り者に見える男が覗 き込んだ深淵とか、あなたにもっともふさわしい名前とか――。ここに、そのヒントがあります。気付くも気付かないも、あなた次第です。

光文社HPより引用

デスゲームは知ってるか?

知ってる?

ではデスゲームを行うのに掛かる費用や段取りは知っているか?

知らない?

では本書を手にするべきだ。

とにかく変な小説をお願いします。そんな依頼から生み出された本作。

日々の違和感を作品へと昇華しているのはTHE浅倉秋成作品だ。

まとめ

浅倉秋成を読み切るには体力が要る。

極限状態まで陥った時

「そんで?あなたは現実と向き合ってんの?」そんな声が聞こえるからだ。

だが、新刊が出たらすぐ買ってしまうんだろうな〜

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