こんにちは。会社員、4歳、1歳育児中の激烈に時間がない中でも読書の時間は確保しているKです。
最近読んだ面白かった本をまとめた記事です。いらっしゃいませ。
私は会社員で働いており、好きな仕事ではないが、嫌いな仕事でもない。だがそれなりに情熱を持って向き合っている。
仕事への向き合い方は人それぞれだ。正解はないと思う。
先ずは仕事へ情熱を捧げる姿に胸が熱くなる一冊。
『舟を編む』三浦しをん著
出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人 々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!
光文社HPより引用
辞書を作ることにここまで情熱を捧げれるとは。
というより、新しい辞書を作るには情熱を捧げなければ到底成し遂げれない程の大変な作業なのが本書を読めばわかる。
言葉という人間が必ず必要となる言語に真摯に向き合い、一冊の本に集約してくれている人達にまずは敬意と感謝の意を表する。
本書の登場人物は辞書に興味がある人だけではない。
普段はチャラいが、自分に素直になれない西岡。
辞書に全く興味がなく、女性雑誌の部署から移動となった岸辺。
そんな同僚も馬締の新しい辞書を作るという情熱に段々と心動かされる。
情熱が有れば必ず人が助けてくれる。何かをしたいと思う人に心動かされるのは必然なのだろう。
私は小説を読む事で色々な場面で助けられてきた。こんな素晴らしい体験を少しでも多くの人に伝えたい。その情熱を絶やさず小説と向き合っていきたいと思う。
本書の主人公にあたる馬締のキャラクターは最高だ。言葉への嗅覚は抜群だが他はポンコツに近い。
本書で新しく作成する辞書の名前は「大渡海」と書いて「だいとかい」だ。
馬締を辞書を作る部署に誘うシーンで
「君の力を大渡海に注いでほしい!」と伝えたところ馬締は
「あ〜あぁ〜」とクリスタルキングの大都会を熱唱する。
適材適所という言葉通り、彼は不器用で生きづらい場面が多々あるようだが、辞書を作る上では最適な人材だ。
人間性に良い悪いも無く、場面が変われば最適になる事を本書が伝えてくれるだろう。
登場人物の誰かに自分を重ね、笑い涙を流しながら本書を読んでほしい。
『GOTH 夜の章』乙一著
連続殺人犯の日記帳を拾った森野夜は、未発見の死体を見物に行こうと「僕」を誘う……人間の残酷な面を覗きたがる者〈GOTH〉を描き本格ミステリ大賞に輝いた乙一の出世作。「夜」を巡る短篇3作を収録。
角川文庫HPより引用
毎回読みたくは無いがたまに読みたくなる。
猟奇的なシーンが多いからだ。最初の1篇では森でのバラバラ死体にする詳細が日記に書いている。その日記を元に森野夜と僕は犯行現場を見にいく。
異常者による連続殺人という見出しでつい手を伸ばしてしまう人もいるだろう。実際に起きて欲しいわけではないが、好奇心を誘われるのも、また本心だろう。
続く2篇3篇に関しては、叙述トリックや巧妙なトリックを駆使し、ミステリー要素としても十分に楽しめる。
夜に読むのがおすすめだ。
こんなイかれた小説を書く作家はイかれた人なんだろうなーと、あとがきを読んだところものすごく常識人のようだ。書いている本人すら思わぬ方向に小説が動き出したのだろう。
杉森くんを殺すには 長谷川まりる著
――「杉森くんを殺すことにしたの」
公文HPより引用
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。
傷ついた心を、取りもどす物語
どうやらこれは中高生向けに書かれた小説らしいが、大人でも絶対に読んだ方がいい。
学生だとどうしても世界が学校の中だけになりがちだ。本書でもその傾向が見られる。
だが大人になっても会社という世界しか見れず苦しんでしまう方も多いだろう。
そんな盲目的な見方は良くない。もっと色々な世界があることに気づくべきだ。
私には、友達、家族、会社という3つの世界がある。(読書好きの知人も欲しいが、驚くほどに出会えない。本当に読書好きの人間などいるのか?)
頼れる世界を複数持っておくことの大事さを改めて痛感した。
私は子供がいる親であるので娘、息子が人間関係で悩むことを目の当たりにするかもしれない。その時には本書を読み、どうするべきかを共に考え助けられたらと思う。
私の世界にはあと1つ小説という世界があったようだ。
クビキリサイクル 西尾維新著
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!
講談社HPより引用
工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(くなぎさとも)(♀)とその冴えない友人、「戯言遣い(ざれごとづかい)」」いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか?
新青春エンタの傑作、ここに誕生!第23回メフィスト賞受賞作。
孤島✖️密室✖️クビキリ
このありきたりな設定で、目の肥えた読者達をどう震撼させるのか楽しみで読み始めた。
クビキリ死体でありきたりな死体入れ替えで終わってしまうと残念だなと思っていた。
杞憂だった。
ミステリー独特の、種明かしが始まっていくにつれての高揚感。一度こんなもんかと思わせてからの大番狂せ。
ミステリーを読むのはやめられない。
以上4作品。またお会いしましょう。

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