当記事は、夕木春央著『十戒』の書評です。
無人島にいる9人。その中の1人が殺された。犯人は残りの8人の中にいる。島に迎えが来るのは3日後。よくある密室ミステリーとは違う事がある。それは、この島にいる間決して犯人を捜してはいけないのだ。
初めてミステリーを読む方も、何冊も読んできた方にもおすすめできる新感覚ミステリーです。
この本が誰かの心に残りますように。
目次
『十戒』とは
『十戒』とは2023年8月に講談社より出版された、夕木春央著のミステリー小説。
あらすじ
浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。講談社HPより引用
『十戒』感想、レビュー
POINT1 前提でワクワクが止まらない
本書の始まりは無人島に訪れた9人の内の1人に、背中にクロスボウの矢が刺さって死んでいるところから始まります。犯人を捜してはいけないという戒律が書かれている紙片を添えて。犯人を捜してはいけないという前提を含めて、話がどう進んでいくのか想像をしてみました。
私はどう展開していくのか予想もできませんでした。犯人を探そうものなら島を爆発される。八方塞がりである。この状況でどのように話が進んでいくのか!ワクワクが止まりません。
POINT2 島の図が出てくるので頭の中で実写化しやすい
序盤に島全体の図が載せられているので、今どこで、何が行われているのかを実写化するのが容易にできました。図がない状態で「犯人はバンガローから西に向かい〜」と書かれていても、方向音痴&空間把握能力の低い私には、今どこだ?となりかねません。この図があるのはとても有難い。
POINT3 後半に衝撃が何度も訪れる
後半を夜遅くから読むのはおすすめしません。衝撃が強すぎて寝不足確定になるからです。しかもたったの1文で状況が一変します。これが小説の醍醐味だと思います。
「ふんふん、なるほど、そうだったのか」と思って読み進めていると「え、、、、、」とフリーズする。そんな1文があります。皆さんにも是非体験していて頂きたいです。
『十戒』著者について
2019年、「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。同年、改題した『絞首商會』でデビュー。近著に『サーカスから来た執達吏』『方舟』『十戒』『時計泥棒と悪人たち』『サロメの断頭台』がある。
講談社HPより引用
『十戒』感想、まとめ
記憶をなくしてもう一度あの衝撃の一文を読みたい。そんな素晴らしいミステリー小説でした。なかなかここまで唖然としてしまう小説はないと思います。
こういう素晴らしい本に出会えるので読書は辞められないですね!

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